量的な変化がある臨界点に達すると、やがて質的な転換を促す、というのは、誰もが体験的にご存じのことだと思います。さらに言えば、それはなんの前触れもなく、ある日突然やってきます。
例えば花粉症。
よく、コップを満たす水にたとえられます。花粉に対して、その人が持っている抗体の量を、コップの容量にたとえます。花粉を吸い込む(コップに水がたまる)その限りにおいては何も起こりません。しかし、どんどん水がたまっていく、そしてやがて、コップから水があふれる。
あふれ出るそのときには、すでに花粉症になっているのです。
気づいたときには、すでにその中に投げ込まれている。
質的な転換が、ある日突然やってくるのです。
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と、大げさに前ふりしたところで、話はモバイルコンピューティングです。
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PDAの類は、AppleのNewtonを皮切りに、HP200LX、パームOSの数々、WindowsCE、WindowsMobile・・・と、かなりな勢いで使い込んできました。
新しいところからさかのぼると、W-Zero3[es] 、初代W-Zero3、Sigmallion3というのが最近手にしたマシンたちです。
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しかし、PDAがネットにつながりはじめた頃から、ケータイと競合する運命にありました。ケータイ電話から追い込んでいくネットPDA的な展開と、Windowsを小型化する(=WindowsCE)から追い込んでいくネット端末。
それは、モバイル機器のゴールが1600ccのカローラであるとすると、ケータイから追い込む=660ccの軽をボアアップしていく動きと、6000cc12気筒のフェラーリを1600ccにサイズダウンしていく競争のようなものでした。
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で、これまでのWindowsCE/Mobile端末は、全く使い物になりませんでした(と言うと怒られそうですが)。モバイルで実行するミニマムなアクションを遂行するのに、ケータイの足元にも及びません。
たとえば、ケータイメールで「今から帰ります」とメールで送るのと同じことをWindowsMobileでやろうとすると、モデムカードをさして、ダイアルアップ接続を立ち上げ、メーラーを立ち上げ、小さなフルキーボードでケータイよりも時間をかけてうちこんで、と、簡単なアクションほど数倍の時間がかかります。
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で、話の展開はもうおわかりですね、
臨界点を超えて、モバイル端末が、ケータイを凌駕する日が来たのです。
イー・モバイルの、音声通話も出来る(ただしドコモとのローミングはできない)、WindowsMobile搭載の新端末です。
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何がそんなに大きな転換となったのか。
それ、裏技でしょ的な話もありますが、まあそれも込みで。
(1)とにかく速い
回線の早さはもちろん、内部処理も速い。ようやく実用にたえうるバランスになりました。
(2)モバイルブロードバンドルーターになる
あるアプリケーションを使うことで、無線LANのアクセスポイントとして機能します。つまり、ワイヤレスのWI-FIアクセスポイントを持ち歩けるのです。だから、他のノートPCはもちろん、iPod TouchやニンテンドーDS、PSPなど、Wi-Fi接続端末をまとめて面倒見れてしまいます。
(3)閉じたままケータイ電話的なUIでも使える
閉じて縦型のまま、(これまたアプリが必要ですが)ソフトケータイキーボードで十分使えます。不思議なことに、こっちで文字を打つことの方が多いです。
(4)スタイラスを使わなくても動作が完結できる
モバイル端末で何がいやといって、電車の中で細いスタイラスでちまちまやるほど切ないことはありません。NetfrontなどのブラウザのUIが進化したことにより、iPhoneばりに指で操作できたり、ボタンのみで十分ブラウズできます。
(5)公式サイトの結界崩壊の予感
最近はよく言われていることですが、これとかiPhoneとか、従来のケータイではない端末の普及により、公式サイトやそこでのコンテンツとは違うモバイルコンテンツやサービスが出てくるのだろうなと、それなりの確信を持って予感できます。
いわゆるケータイの公式サイト、というのは世代的なこともあるのでしょうが、私はほとんど使いません。それがもう少し広がってゆくのではないかと思います。
例えば写真のGoogleMapアプリ版など。
ついでにいえば、今併用しているauのケータイも、もうなくしてこれに一本化してもよいかと。そんな気がしています。
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そろそろiPhone3Gの発売、日本登場もささやかれる中、モバイル環境も大きく変わってゆくのでしょう。
マニアックなツールではなく、まっとうな利用価値で評価されるツールになってきました。個人的には無理に無理を重ねて「それ、本末転倒じゃない?」みたいなモバイル機器が懐かしいです。 (中濱)
モバイルの怪物













1 comment so far ↓
ぐぐっ、、これは欲しくなってきました
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